コレスタ倶楽部のロッドスタンドに使用している樹種を紹介

塗装について

木の種類 (樹種)

 ・パイン材について     ・パイン材の変化について    ・集成材について
・集成材と無垢材の違い   ・アルダー材について     

パイン材について

パイン集成材パイン材は全体が白っぽい色で、年輪が若干濃い目となっていて、それらが合わさって、やさしい印象を受ける材料です。

木の硬さとしてはヒノキと同等くらいで、広葉樹に比べると軽量です。

当倶楽部でのメインの樹種はラジアタパイン集成材を使用しています。パインの種類は・レッドパイン ・メルクシパイン ・ホワイトパイン etc ・・・これまでいろいろな樹種を比較・検討しながら使ってきましたが現在はニュージーランド産のラジアタパイン集成材にたどり着きました。

ラジアタパインの特徴はヤニが少なく、木目がしっとりと落ち着いています。

当倶楽部では、常に材木屋さんとコンタクトを取り続け、自分の納得できる材が出てきた時には一括して大量仕入れをしておきます。
これによって、常に良い材料を安定して供給できているのです。
(写真では材料にビニールが巻いてありますが、これは材料の反り防止のため空気に触れないようにしているのです)

パイン材の変化について

オーダーメード家具製造工房が運営

パイン材の変化パイン材の外観は、材のほとんどが薄い黄味がかかった白色で、年輪の濃い部分がそれよりもう少し茶色味が強くなった色をしています。

クリアオイル塗装を施すと、濡れ色になりますので少しコントラストが強くなり、木目が浮き上がります。
最初は全体的に白っぽい色なのですが、1年・・2年と経るうちにだんだんと濃く(通称アメ色に)なってきます。
工房を訪れるお客様も、その変化に驚かれる方がとても多いのです。

写真はムーン8ですが、材料が違うわけではありません。両方ともパイン集成材で製作しています。

では、何が違うのかというと、経過年数が違うのです。
右側が製作ホヤホヤで左側は製作後3~4年というところです。ずいぶん違うでしょ?
この変化を ”アメ色” に変化するといいます。

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集成材について

集成材とは

パイン材の木目集成材とは、無垢材の反り・収縮等のクセをできるだけ抑えようということで考え出された材料で、コレスタ倶楽部で使用している集成材は巾3~5cmの材料をはぎ合わせて、総巾50cm総長さ4mの板状にしたものです。
それでも、木のクセは多少出てしまいますが、かなり抑え込むことができているものといえます。

木の味わい

木のクセは、出ると困るのですが、逆にクセがなくなると、同時に味わいも少なくなってしまうのです。
不思議なものですね。

今までの高度経済成長期には《味わい》などという感性に訴えるものは、人々に中々受け入れられなかったのですが、今成熟期に入ってきた日本では、木の変化やクセを楽しめる余裕のある人が増えてきたように思えます。

ラジアタパイン集成材そんなお客様には、次の項目で説明するアルダー材やその他の材でのオーダー・セミオーダー製作をお勧めします。

合板など

話は戻りますが、集成材と同じような考えで作り出されたものに、合板・パーチクルボード・などもありますが、これらはもう木材のようでいて木材ではないというものです。これらは木の薄皮とかチップを合成樹脂で固めたもので、木の皮をかぶったプラスチックと言ってもいいのではないかと私は思っています。

扱っていて楽しくない作られた木材

通常、製作途中の床にはたくさんの木屑が落ちて、その木屑を踏みながらの作業も多いのですが、このような樹脂で固められた材料は、加工していても足の裏にじゃりじゃりの樹脂クズしか感じられず、舞い上がる粉も木のにおいではなくプラスチックのにおいで作業がちっとも楽しくないのです。

合板これらの材料は、使っていても味わいは出てきません。経年変化の劣化だけが目立ってきます。再生・修理も期待できませんので、使い捨ての材料と考えていいものです。
引き出しの底板とかバック板・型板など、収縮しては困る箇所など ”劣化したら交換する” という割り切った考え方で使用するのが、適材適所としての利用の仕方だと思います。

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集成材と無垢材の違いについて

クセについての違い

木の断面集成材と無垢材はどう違うのか?という質問を良く受けます。
実は、材料自体にそんなに違いはないのです。

写真を見ていただければお分かりになるかと思います。
上の木材が集成材で下が無垢材です。

見てのとおり、集成材は細かい材料を貼り合わせています。
それに対して下の無垢材は、年輪がつながった一枚の板です。

木のクセとしては《木表》側に材料が反るというものがあります。
写真の板も良く見ていただくと、若干木表側に反っているのが分かるかと思います。
この癖が無垢材では大きく材料に反映され、それぞれの材料が小さい集成材では目立たないという利点となります。

金額的な違い

アルダー材テーブル天板集成材は、長さ4m 巾50cm~60cmというサイズで、一枚の板として私たちの手元に届けられます。

対して、無垢材でおなじ巾の板を仕入れようとした場合、一枚の板で50cmの巾のある板を探さなければなりません。

その場合はとんでもない何倍もの値をつけているか、それだけの巾を持っている板がないので、右の写真のように自分ではぎ合せなければならない!ということになります。
(写真は巾80cmのテーブルを作るために4枚の板をはぎ合わせています)

無垢材で家具を製作するということになると、このような手間や材料・時間・その他のノウハウが必要になるので高価な家具となってしまうのです。

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アルダー材について

アルダー材ストック贈り物や、濃い色の材料をお好みの場合には、アルダー材も常備しております。
アルダー材はヨーロッパでは聖樹の一種で、「神聖な木材」と言われ、その昔広く崇められていました。
エレキギター(ストラトキャスター)のボディなどにも使われていて、最近は特に楽器としての需要も多いようです。

私は個人的にとても気に入っている木で、
・塗装を施したときの劇的な変化
・浮き出てくる流れるような木目
・その木目のところどころで見せる年輪の 深い奥行きのある輝き
・しっとりとしたやさしい手触りやぬくもり
私が今まで扱ってきた材料の中で一番のお気に入りです。

お客様には実感してもらうことができなくて申し訳ないのですが、アルダー材の木目製作途中で見ることの出来る塗装の前後の劇的な変化は、写真のようにとても大きなもので 塗装していて楽しい樹種のひとつです。

薪ストーブの炎もいくら見ていても飽きないものなのですが、このアルダーの木目も、炎に負けないくらいに深みと奥行きがあり、神秘的な輝きを放っているものなのです。

もちろんもっと高い材料(下記の樹種)も高級感・存在感があります。
確かにいいものは良い!しかし、価格もそれに比例してドンドンと上がっていきます。時間もかかります。

とことんこだわりたいお客様には、オーダーメード で対応させていただきます。
当倶楽部の標準塗装のオイル塗装以外にも、ウレタン塗装を施すと更に高級感が増します。(傷がつくと目立ちやすくなります)アルダー材 塗装の変化

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樹種変更時の注意点

樹種を変更する場合には、セミオーダーと同じ扱いとなりますので、納期や価格が変更となります。

●アルダー材へ変更した場合

下記の価格が商品代金に上乗せとなります。

・ムーン8・10 スター8 等    9,500円up
・オーシャン系          10,000円up
・ビートルシリーズ        10,400円up
・ムーンL10          13,000円up
・スワン             17,000円up
・リーラック10・8       13,000円up
・リーラック5・6        10,000円up
・リーラック3・4         8,000円up

(※注)
・納期についてはその時の状況によって変化してきますが、大体2週間前後かかるものとお考え下さい。
・ 幅広材がない場合には1~3枚の剥ぎ合せによる部材となることも有ります。

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